ホーム >他にもこんな活動をしています >社会活動 >【交流会】長野県のりんご農家さんとの交流会&果樹園見学

社会活動

【交流会】長野県のりんご農家さんとの交流会&果樹園見学

実施日と参加人数

日付:2010年5月8日(土)、9日(日)

参加者:31名(うちお子さん2名、センター社員12名)


古川さんのりんご畑に向かって、いざ出発!

連休明けの週末、大阪から生産者・消費者・センター合わせて30名が、バスで長野県のりんご農家さん訪問に出かけました。(1名現地参加)
好天に恵まれ、渋滞もなく、現地に近づくにつれ窓の外に広がるのは、雪をいただく雄大な山々。そんな景色を楽しみつつ、約8時間かけて古川さんのりんご園に到着。出迎えてくださった古川孝美さんに、早速、見わたす限り白い花満開のりんご園に案内していただきました。私自身りんごの花を見たのは初めて。真っ白い本当にかれんな花でした。

 

真っ白でかわいらしいりんごの花

 

りんごの種類は、津軽・紅玉・王林・信濃スイート・秋映・信濃ゴールド、そしてフジ。人気のフジが8割を占めるということです。最も古い木が樹齢60数年、伊勢湾台風に遭って一度倒れた木を起こして育てたのだと聞きました。

 

りんご畑:2反ほどの広さに、30本のフジが植えられています。


目下の作業は、日当たりや何年目の枝かなどを考慮した摘花作業。直径3から4センチの花をひとつひとつ摘んでいくのですから、まさに気の遠くなるような作業です。

 

摘花を実演中の古川孝美さん

摘花に挑戦する塔原生産者・堀田新吾さん


畑の土の感触はふかふかで、生命力あふれる感じがしました。黒々とした堆肥の山、また真冬の剪定作業で出た木の枝も炭にして畑に戻したり、木酢液を作ったり、一年を通じて様々な取り組みをされていると聞き、そのすべてがおいしいりんごに凝縮されていることを実感しました。

 

堆肥の山:これは一部です。豚糞・使い終わった茸の菌床を砕いたもの・りんごジュースの搾り粕などを混ぜ合わせ、完熟させたもの。臭いはきつくありません。


いくら手をかけても、収穫期に降った雨がツルの中に入ればツル割れになってしまいます。紅玉などがちょっと熟しすぎれば表面の黒点(ビタースポット)になってしまい、商品価値はなくなります。農業は本当に自然が相手、昨今の異常気象にはさぞ気をもまれることでしょう。そんな中で古川さんは、おいしく安全で、さらに見た目も美しいりんごをつくりたいと語ってくださいました。


宿にて交流会

夜は、他のりんご生産者の皆さん、小林正治さん、小林裕明さん、渡辺良雄さん、小林宏一さん、笠原威三さんにも足を運んでいただき、なごやかに交流会をもちました。遠方の生産者の方々のナマの声を聞かせていただく、貴重な機会となりました。

 

左から、小林宏一さん・渡辺良雄さん・笠原威三さん・堀田新吾さん

・古川孝美さん・小林裕明さん・小林正冶さん


二日目は、畑見学&観光へ

二日目は古川さんのお父様(古川清さん)に、ご案内いただきました。まず到着したりんご園では、長い年月をかけて開発された“げん樹酵素”というもののお話をききました。微生物の力で畑も果樹も地域の川までも、元気にし浄化する酵素。詳しく伺うことはできませんでしたが、その中に含まれる“フルボ酸”という物質が特に有効なのだそうです。ぜひまた別の機会にこの続きを伺えたらと思います。

 

色々と詳しく説明してくださる古川清さん


次に訪れたのは、上高井郡小布施町にある曹洞宗の寺院、梅洞山岩松院。葛飾北斎や小林一茶ゆかりの寺です。本堂天井には、北斎作 6.3m×5.5m(畳21畳に相当)もの天井絵『八方睨み鳳凰図』があり、その鮮やかな色と鳳凰の迫力に圧倒されながら、しばしの間上を見上げて鑑賞しました。また、『痩せ蛙まけるな一茶これにあり』という有名な句は、一茶がこの地を訪れた折、春の産卵シーズンに裏庭の小さな池で繰り広げられる蛙合戦をみて、病弱な愛児千太郎への声援の句として詠んだのだそうです。その願いもむなしく、千太郎はひと月足らずで他界したそうですが・・・。


小林裕明さんの桃畑・小林正冶さんのるりんご畑へ!

次に、小林裕明さんの桃畑へ向かいました。

 

小林裕明さんの案内で桃畑へ


アカツキ、滝ノ沢ゴールド、千曲白鳳、黄金桃、川中島白桃などの木々が、整然と植えられていました。足元の草も自然のまま、クローバーやタンポポも生き生きしています。が、冬場の積雪はひざ丈に及び、数年前の台風では、腰の高さまで冠水したとのこと。春ののどかな景色からは想像もできません。

 

小林裕明さんの桃畑

桃の花もとってもきれい!


消費者としては、“あの桃が好き”、“この桃を食べたい”ということで、品種の指定が当然のように思われますが、自然が相手の畑の事情に直面しておられる生産者の想いと、しばしばズレが生じます。小林さんはその時期にできた桃を引き受けてもらえたらと話しておられました。消費者としては、桃を何キロも箱で買うのはちょっと大変なので、もっと求めやすい“小さな箱詰め”もあってもいいと思います。桃は収穫してすぐ出荷するのではなく、一定期間保冷してから出荷するそうです。柔らかく傷みやすい桃を届けて下さる陰には、様々な工夫があることを感じました。
 

 

最後に伺ったのは、小林正治さんのご自宅でした。見事な和風庭園に面したお座敷で、休憩をとらせて頂きながら、ご夫妻と歓談させていただきました。お宅の周囲も見わたす限りりんごの木。摘花できるのは1日にせいぜい3本と伺うと、その作業の大変さに言葉を失います。秋には、この白い花のかわりに、赤いりんごが実る景色を想像しながら、名残惜しい気持ちで帰途につきました。

 

小林正冶さんと奥様の嘉代子さん

小林正治さんのりんご畑 

 

りんごの栽培に適したこの地で、長年りんごとともに生きてこられた生産者の皆さんにお目にかかって交流の機会をもてたことは、参加者の皆さんにとってもよい思い出になったことと思います。特にノアの設立期から現地を訪ねて交流を続けてこられたベテランの会員さんたちと生産者の皆さんの久しぶりの再会のご様子は、長年の努力の積み重ねの上に、現在があることをかんじさせられるものでした。機会があれば、とにかく現地へ行ってみる。そうしないとわからないことはたくさんある。そんなことを考えた旅でした。長野でお世話になりました生産者の皆様、ご参加いただいた消費者、センターの皆様、本当にありがとうございました。

 (報告:愛農NOAH理事・谷口倫子)

生産者の皆様、ありがとうございました!

 



一覧に戻る



メールでのお問い合わせ
ページトップへ