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を中心に、有機や愛農で繋がる全国の生産者さ
んの農産物を取り扱っています。自慢の生産者
さん達を紹介しています。



西川満重

紹介

 (左)満重さん (中)奥様の景子さん (右)満佐瑠さん

主に出荷して頂いている農産物:みかん、晩柑類、柿


生産者訪問記

 みかんの栽培は、西川満重さんのお父様、満佐瑠(まさる)さんが当初慣行栽培で始められました。
 1972年(昭和47年)、全国愛農会が奈良の医師・梁瀬義亮先生を迎えて講演会を開き、先生は3時間にわたって農薬公害の恐ろしさを訴えられ、このことによって愛農会は栽培の方針を慣行から有機へと、180度転換することになりました。
 熱心な愛農会会員であった満佐瑠さんも、講演会によって大きな感化を受けられ、安全なみかんの栽培を始められました。
 それ以前は、みかんの出荷先は農協でしたが、栽培方針を変えてからは当社に出荷されるようになりました。そのため農協には随分責められたようですが、それでもなお安全なみかん作りを貫徹され、固い意志を示されました。
 安全な栽培方法に変更した頃は、斜度60度、場所によってはそれ以上の急斜面のところでさえも開拓し、みかんの木を植えていったそうです。その熱意は、会員の皆様への思い、将来の農業への希望と夢など、様々なことがエネルギー源になったのだと思います。
 満重さんは愛農高校(二期生)を卒業後に就農され、毎年同じ栽培方法を続け、安全なみかん作りに励んでおられます。
 西川さんのみかんの特徴は、毎年味にあまり差が無いことです。気候、環境は毎年違っているはずですが、味の変化が少なく安定しています。
 病虫害の防除は年4回で、マシン油乳剤、石灰硫黄合剤、水和硫黄剤などを使用されています。 
 肥料は放線有機(有機肥料)です。
 農薬も肥料もすべて、「有機JAS規格」で許容されている資材です。
 ただ他の生産者同様、カミキリ虫の被害が大きく、園地の中で木が無く不自然に開けているところはほとんどすべてカミキリ虫によって枯れ、西川さんが切り倒したものです。
 西川さんの有機認定みかん園は、5ヶ所ありますが(内1ヶ所はハッサク)、3ヶ所はかなり急勾配で、手ぶらで上り下りするのも大変なところです。そこを、みかんで一杯の籠を提げて上り下りするのですから、危険なうえかなりの重労働です。そのため満重さんは勿論、ご家族の皆さんも膝を痛めておられます。
 西川さんは、「これからは、急勾配のところは木が枯れても補植できないだろうと思う。からだに無理の無い園地で栽培を続けていきたい。」 また、「昨年は裏年(収穫量が少ない年)なのに生食用のみかんが売れ残り、今後有機みかんを作り続けていくことに迷いが生じた。」とおっしゃっています。農業一本で生計をたてていくことがいかに大変か、ということを思い知らされます。


 


  今回、西川さんのご自宅を訪問したのは、11月10日の午後3時頃でした。 お名前を呼びましたがご返事がありません。もう一度、大きな声で呼ぶこと数回。ご返事がありましたが、今度はその声の方向がわかりません。そうこうしているうちに、満重さんの奥様、景子さんが本宅のすぐ横の丘から降りてこられました。その丘は柿園なのです。 今にも雨が降ってきそうな曇天のもと、吊るし柿にする百目柿、愛宕柿をお二人で収穫されていたのです。


 二種類の柿とも見たこともない形でかなり大振り、立派な柿です。平核無柿、富有柿も見せていただきましたが、どれも見事な出来です。
 こういった柿を有機栽培で作っていただくとすれば、その全量を買い支えるほどの購買力が、センターにも、消費者にもなければ生産者の生活が成り立たないということになります。
 そのように生産者は厳しい環境に取り囲まれていますが、西川満重さんは、いつもニコニコしてよく話をしてくださいます。奥様の景子さんも傍で物静かに微笑んでおられます。
まじめに農業を営む生産者が報われる日を、願わずにはおられません。 
 今年も西川さんのみかんは、甘味、酸味ともに豊かです。
 

 

(2009/11/10 センター杉本・蛭沼)


みかんの栽培方法

有機JAS許可資材農薬4回のみ/草刈り機で除草/肥料は放線有機


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