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大阪愛農食品センターでは、地元大阪や和歌山
を中心に、有機や愛農で繋がる全国の生産者さ
んの農産物を取り扱っています。自慢の生産者
さん達を紹介しています。



片山清範

紹介

片山清範さんとお祖父様の片山邦勝さん

 

主に出荷して頂いている農産物:みかん、晩柑類


生産者訪問記

 10月20日(火)、穏やかな天気のなか和歌山県のみなべ町に愛農生産者・片山清範さんを訪ねました。今年32歳という若手生産者で、13年前に就農したとのこと。農業の後継者問題が叫ばれているなか、これは頼もしいかぎりです。

 もともと清範さんのお祖父様である片山邦勝さんが、50年ほど前に小谷先生(※1)の教えを受け、みなべ町から愛農運動をひろめるべく活躍されてきました。愛農高校(※2)の設立にも尽力されたそうです。いまでも当時、運動をともにした方々とは親交が深く、2ヶ月に一度は集まりをもたれているそうで、90歳になった今もお元気でいらっしゃいます。大阪愛農とのつきあいは設立して間もない頃からとのこと、いまはお孫さんの清範さんが農業をきりもりされ、邦勝さんはみかんの剪定や摘果、収穫など補助的立場で応援されています。

 清範さんはとても研究熱心であり意欲的でとことんこだわる方!「農業は経験と勘」というのが定説なようなところがありますが、そこに科学的な裏づけを求め、地域の農業普及所や試験場、近隣の農家仲間、大阪府立大学とも交流をもちながら、知識を広げています。こだわりはなんといっても「みかんに手をかけすぎない」ということ。みかんをじっと観察して、その顔色をみて肥料を施すのだそうです。水をほしがっているな、というのもわかるんだそうです。そして有機JASで認められている農薬でさえも、必要がなかったら使いたくないのだそうです。生産行程管理記録を見せていただきながら話をしましたが、昨年の7月から一度も農薬の使用がありませんでした。それゆえ「片山清範さんのみかんは見た目はあまり綺麗じゃないけど、いちばん甘くておいしいんだよ」という方もいらっしゃるくらいです。みかんの外皮には少し黒い点々や白いブツブツがあったりします。

清範さんはいいます。「みかんは皮をむいて食べるもの。皮に病気があっても中身はなんにも問題がないのに、どうして外皮を気にするの?」

邦勝さんも「実は外皮に病気があるものの方がおいしいんだけどなぁ」と。

 最後に、どうしてそこまで農薬を使用しないことにこだわるのかをお聞きしました。就農した当初は「なんとなく・・・」だったそうです。でも今は、使わないことにこだわります。「慣行栽培ではね、収穫一週間前に防腐剤をまくんだよ。一ヶ月たっても腐らないようにさ。スーパーで買ってくるみかんって表面が白いんだよ。で、こたつの上に置くと農薬の臭いがするわけ。他の人はわからないんだけどね。そんなみかんの皮をむいて、農薬が指についたままみかんを食べるのって嫌だなって思うわけ」。

 その日、邦勝さんが収穫してくださったみかんをおみやげに持たせてくださり、センターに帰りました。まだ酸が抜けていませんでしたが、味の濃い甘みとのバランスがとれたおいしいみかんでした。皆さまからご注文いただきお届けする頃には、酸も抜けていることでしょう。

(2009/10/20 センター杉本・蛭沼)
 

(※1)小谷先生:1945年に全国愛農会を設立(当時は愛農塾)。平和で明るい農村・社会を実現するために、農業を愛し農業に生きる仲間の自主独立の運動として愛農運動を推進されました。大阪愛農設立にも尽力されました。

(※2)愛農高校:三重県伊賀市にある有機農業を教える日本でただ一つの私立の農業高校。小谷先生によって1964年4月に開校しました。



片山さんのみかん畑:こんな急斜面にも

 


生産者武市さん親子といっしょに  片山さんと武市さんはご近所

 


地域の名産は南高梅。片山さんも梅干しを作ってらっしゃいます。


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