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有機生産者をとりまく状況から有機野菜の活用方法まで、
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農家の危機は食糧危機

外国人労働者に依存する日本農業

 3年ほど前に、長野県の野辺山に出かけました。東京方面へ出荷する野菜の大生産地です。日本中いたるところと同じように、野辺山も農家の高齢化が進み、若手の労働力が減ってきています。4月から11月の農繁期は中国からの季節労働者の方が入ってきて、外国人労働者が7,000人と村の人口を越すほどの大量な人口移動があります。野菜の大産地で大型機械を導入し、生産高も大きく農業としては十分やっていけるところでも、後継者不足で労働力を海外に依存しなくてはならなくなっているのです。

 私は以前3回ほどアメリカに行き、カリフォルニアとテキサスの農家を訪問しました。農家のオーナーは自分で農作業をすることはほとんど無く、メキシコ人の労働者を雇用して自分は自然食の店を経営されていました。きつい仕事は外国からの労働力にゆだね、自らは他の部門の仕事をするという風に分業して、生産、販売と二つの分野の仕事をされている例でした。日本の国も徐々に変わっていってあちこちで外国人の農業に従事する人たちが増えてくるのかと思います。小谷先生が言われていた「人的危機」がこのように現れてきたのかと思います。
 


あなたはどうしますか?農家支援

 お隣の韓国では「五都二村」運動というのが展開され、週5日は都会で生活し、あと2日を農村で過ごすという運動ですが100万人もの方が登録されたということでした。農村と都市の提携、農家と都市の消費者との提携、これは今後の庶民の賢い生き方です。食べ物が無くなればお金は通用しなくなるのです。お金は買うものがあって始めてお金なのであって、お金より大切にしなければならないものがあるのです。生産者と消費者の交流といっても、農家までなかなか出かけていけない状態です。私が不思議に思うのは会員の皆様からあまり危機感を感じられないことです。子供のころ食糧難の中で育ちました私は、何が無くても先ずお米、食料さえあれば何とかなると思っていましたから、これから先日本の農業はどうなっていくのだろうか、食料の確保は出来るのだろうかとか、食料の確保が出来ていないと落ち着かないのです。
 週2日でも農家を訪れ農作業をすることで農家は助かります。都市の消費者の方は農村の環境で労働はしなければなりませんが、日常のわずらわしさから開放され、リフレッシュされてまた元気をもらって仕事に励む。農村と都市の距離を縮め、生産者と消費者がもっと近くなり、交流を深め共に日本の農業のことを考え、食糧危機に備えるために何をどうするか、真剣に取り組まなければならないのではないかと思うのですがいかがなものでしょうか。

(センター・槇本)


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