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有機生産者をとりまく状況から有機野菜の活用方法まで、
幅広い話題でコラムを掲載していきます。

食糧不足に備える

世界の食糧備蓄は52日

 ずいぶん前の話ですが世界の食糧備蓄が52日と統計の数字で見たことがありました。十分足りているという人もあるでしょうが、足りないのではないかと見る人もあります。立場によって受け止め方が違うと思います。わが国の食料自給率は40%と言われていますが、家畜の飼料まで含めると25%とも言われています。主要穀物の収穫時期によって統計を何月にとるかによっても変わります。最近特に気になることは食料の大量廃棄です。賞味期限の来たものは惜しげもなく廃棄されます。腐っているわけでもなくまだ食べられるものです。15年位前冷夏で米不足が起こり、大阪府下でご飯の残飯が500トン捨てられていることが報道されたときの、豚の前に置かれた白米ご飯山盛りのドラム缶の写真を見覚えの方も在ると思いますが、これがわが国の食べ物に対する態度であるのかと思います。大部分の食料を海外に依存していてるにもかかわらず、このような状況で良いものか考えさせられます。穀物のライフサイクルや収穫時期のことがありますから、統計に表れる数字は一定のものではないと思いますが、全世界の人が平等に52日分の食料をいただけるということではないのです。
 


有機農業を支援する意義とは?

 今年も「米の年間予約(*1)」を頂く時期になりました。今しばらく予約数量は確保できると思いますが、有機米の生産農家が年々減ってきています。一般市場ではかなり安価に米が売られるようになり、価格差が開いてきています。安い米が売られるようになるとそれに見合う栽培形態がとられるようになり、大型化、農薬、化学肥料に頼り、省力化によるコストダウンを計ります。有機農業推進法が成立したとは言え国の方針は、大型化、国際競争力等と言って集約化を進めています。環境に配慮した土作りによる米作りを目指している有機農業とは根本が違うのです。有機農業を支援する意義をもう一度考えてみてください。予約を頂いても有機米が無くなれば、農薬不使用米、減農薬米へと変更させていただかなくてはなりません。その点はご了承いただきたいと思います。
 今、一番心配していることはこの先どのようにして会員の皆様に安定してお米をお届け出来るかということです。数少ない有機農家は貴重な存在で一般的にも良く知られているのです。私たちは愛農の農家の期待に応えているでしょうか、収穫しても出荷できない野菜や、収穫できなくて畑にすきこむ野菜を見ながら、どんな気持ちで畑に向かっておられるのでしょうか。センターには「もっと売ってくれ」と言われますが、協力野菜はもう廃止しなければ注文が来なくなりますし、農家をつなぎとめるには消費者としてどうしなければならないのか、ということを真剣に考えなければなりません。センターも努力します。一人でも多くの方をご紹介いただいて、農家を支援し食料の安定供給を続けて行きたいと願っております。
(センター・槇本)

 

(*1)米の年間予約:会員様に1年間の米の購入計画をだして頂くことによって、年間を通して安定的にお米の供給を行う制度


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