先日、会員様から「愛農はいつから農薬使用の野菜も取り扱う方向になったのでしょうか?」というお問い合わせを頂きました。センターでは、野菜は原則、化学肥料は使用せず、有機栽培または農薬を使用しないで栽培したものに限っています。
しかし、栽培時期や産地の事情によっては、生産者とセンター相談の上で、農薬を使用したお野菜を限定的に取り扱う場合があります。例えば112号から案内しています愛知県の神藤敏幸さんのキャベツとブロッコリーがそうです。神藤さんのキャベツは、センター向けではなく地元向けの出荷を想定して栽培されている特別栽培(農薬2回使用)で、センターでは有機キャベツがある期間は仕入れません。しかし今秋は、神藤さんの圃場で台風被害があり、少しでもセンターが仕入れることで協力できるということで、有機キャベツと平行して案内してきました。掲載にあたっては、農薬の使用回数を明記し、4桁の商品番号で有機キャベツとは明確に区別してご注文頂けるよう注意しました。もう一つ、神藤さんのブロッコリーは、11月から年末にかけて安定出荷が可能なのは神藤さんだけで、例年ブロッコリーの需要が高まる時期ということもあり、特別栽培のブロッコリーを紹介致しました。キャベツもブロッコリーも農薬は虫害に遭いやすい苗の時期にだけ使用しています。生産者も出来る限り農薬は使用したくないものの、事情によりやむを得ず最小限使用しているということをご理解頂けたらと考えます。
先述の会員様は、この「生産者支援」や「生産者の苦労」そして「消費者の選択」について、全て良くご理解下さった上で、センターにご連絡下さっていました。その理由は、「農薬使用により身体への影響も不安だが、それ以上に土壌への影響が心配で、一度使ってしまうと、土壌の力が弱まり、どんどん農薬に頼らざるえないようになる」ことを危惧されてのことでした。愛農NOAHは、化学肥料や農薬を使わないことで、食べる人の身体を守ることはもちろん、作る人の身体も守り、そして「土」そのものも守るという、正しい価値観を目指して始まった運動で、その設立当初のポリシーを貫いて欲しいというメッセージだったのです。センターの在り方に重要な示唆を与えて下さる大変ありがたいメッセージであり、流通に携わる者が忘れてはならないことです。社員一同改めて農産品の取り扱いに意識をもち・生産者との対話・皆様への情報開示に努めたいと考えます。どうぞよろしくお願い致します。
(文責:センター小谷)