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有機生産者をとりまく状況から有機野菜の活用方法まで、
幅広い話題でコラムを掲載していきます。

【塔原つうしん】今夏の野菜たちへの期待と近況

夏野菜と私の近況

 今年も暑い夏がやってきました!!どんよりと肌寒い梅雨前半から一気に酷暑到来。どの夏野菜もうどん粉病や褐斑病が出てきて、大きな被害が出るのではないかと心配されましたが、もともとは暑い日差しが大好きな種類ばかりなので、生長点が太陽目指してどんどん伸びているようにも感じます。
 さて私事ですが、ちょうど未曾有の東北大震災と時を同じくして、ぎっくり腰になってしまいました。みなさんにはご心配をおかけした上に、快く農作業もお手伝いいただき、本当にありがとうございました。出産以来初めて、床に約10日間も伏してしまいましたが、働き盛りの40代は様々な責任を知らぬ間に背負っているようで、この機会に恐縮しながらゆっくり養生させていただきました(苦笑)。特に、忙しいという理由で大切にしていなかった身体の正体を少し知ることが出来、正しく養生をすればトラブル前よりパワーアップして蘇る(^_-)-☆みたい。普段から少しだけのんびりするよう心がけています。
 そんな私たちが育てる夏野菜の近況は、この地で就農して7年のうちでは揃って良いように思います。去年までナス、トマトが極端に悪かったわが家の今夏の作柄が、少し↑になったということなのですが、どの生産者も土作りに始まり品種選び、育苗、定植時期、病害虫の発生状況に駆除方法等、様々な要素を揃えて商品価値のある野菜が収穫できるよう全身全霊を注ぎます。トラブル発生時に即効性のある化学肥料や農薬を使わないので、天候に大きく左右されますが、今年は不順な天候ながら筍やいちご、びわ、梅、すもも等のなりものが軒並み豊作だったので、実のなる野菜が主流の夏野菜も豊作かも?しかし、ナスにはニジュウホシテントウが大発生したり、ピーマンやししとうが病気になったり、ハウスのトマトに虫がもぐりこんだり、有機栽培ならではの例年のトラブルが確実に忍び寄っているのも現実です。さらに、予想不可能なこの頃の異常気象など心配事は尽きません。


有機農業でよかった!

 余談ですが、先日、たくさんできすぎた時にお世話になる直売所主催の『農薬散布時における注意点の講習』をのぞいてみたのですが、一緒に行った近隣農家の智ちゃん(藤原秀和さんの奥様)と絶句した質問。「管理記録は出荷の1週間前に提出しないといけないが、2日前に散布する農薬のことはどうしたらいいのか?(桃生産農家)」「農薬の容器に記載してある希釈倍率は幅をもたせた数字なのか(もっと濃くしていいのか)?」というもの。この暑い時期に傷まない野菜や果物のからくりはこういうことで、一斉収穫する果物はそれでもまだましな方。きゅうりやナス、ピーマン、トマトなどどんどん実をつけていく夏野菜は、未熟果の防除にかける農薬が収穫間際の野菜にもかかっているのだからかなり危険(+o+)。私たちは有機の里・塔原で日々忙しく農業をしているから忘れている事も多いが、一般に流通している野菜の常識に触れ、背筋がぞっとしたものです。併せて営利目的でない家庭菜園での農薬や化学肥料の使用状況はもっと深刻なのかもしれないと、質問をする初老の男性の悪びれない横顔を見ながら、長く続く農薬神話を久々に見せつけられた気がしました。
 さあ有機の里・塔原から届く元気で個性的な夏野菜を、色々な意味でお役立ていただけたら嬉しいです。

 

塔原生産者・堀田直子(2011年7月13日)


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