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【塔原つうしん】今年の冬は一段と寒い!

冬の農作業は凍えそう!

深々と冷え込む里山の一月は今年も厳しい。スパッツにズボン、ヤッケの下半身に、上半身は薄いのやら厚いの等など。静電気が起きないように化繊と木綿の服を交互に着合わせること4、5枚。仕上げはやはりヤッケやウインドブレーカー。首にはマフラー、頭には毛糸の帽子をかぶるも、バイクで走り出すと手からどんどん体温が奪われていく。そう、手にも防水の軍手が必要だった。ここまでしないとガタガタ震えて仕事にならない。いっそ、農作業をお休みにしたいのだが、出荷しないことには収入はない(!?) 。とりあえず、この寒さなので畑をいじれるのは午後だけになる。朝早くに野菜に触れようものなら、思いもよらないところで折れてしまう。凍ってしまっているのだ(-_-;)。午前中は出荷の準備をして、午後はダッシュで野菜を収穫してから井戸水や川水で洗う。洗い終わる頃にはぐんと気温が下がり、外で飼っている犬の飲み水が凍り始めるくらいの寒さになるので、よく水が切れる形でコンテナに野菜を置き(寝かせるとしっかり水が切れずそのままの姿で凍ってしまうので、基本は立てて)、ござや布をかぶせて小屋にしまう。それでも凍ってしまう日もあったが、そうのこうのしているうちに畑の野菜もなくなりつつある。

 

 こんな雪景色になることも


それでも、春に向かっています。

残っているのは大根やかぶ、水菜くらいになり、秋の収穫を終えて春を待つニラやパセリは凍って小さくなる。秋に植えたえんどうにスナップえんどう、春キャベツなどには霜よけにわらや不織布をかぶせるが、端々は霜と冷たい風に萎れてしまっている。そんな冷凍庫の中のような冷たさと静けさが漂う畑に、たくさんの鳥たちがやってきている。特にヒヨドリが群をなしてやってきた時は要注意(+_+)。空に向かって大きな葉を広げるブロッコリーやカリフラワーは彼らの大好物で、飛立った後、狙われた株は魚の骨のように葉脈だけが残り、木の実がたくさん入った糞をお土産に振りまいていく。去年までは、せっかく作った作物を鳥に食べられてたまるものかと、全ての野菜にたくさんのオドシをしこんだものだが、今年は少し違う。あまりに寒い空気の中を、同じように空を舞う鳥たちの身体を温めているのがこの野菜たちだと思うと、ちょっとだけ食べても良いゾーンを作ってみたりする。確かに、寒くなってからの野菜の旨さったらない。すぐに煮えるし、何だかほっこりする。しかし自然界はそんな甘いものではなく、完璧に覆っていたはずの布がめくれあがると、そこをくちばしで引っ張るのか、小さい春キャベツは1列穴だらけに(泣)。そう、自然界はそんなほっこりする要素は少なく、彼らにとってはいつも真剣勝負なのである。春から出荷する野菜は、どうしても守りたいこの頃。


気持ちは、もう夏野菜に♪

さて、夏には重宝する畑の脇に置いた雨水をためる桶も、この頃は一日中溶けないままだけど、そろそろ夏野菜の作付け計画をたて、畑の準備も野菜の種類に応じて始まっている。自家採種しているタネ、自然農法で育てられた新発売のタネ、去年たくさん収穫のあがったタネ、収穫を長期間ずらしていけるタネ、積み上げられたカタログや農業雑誌を参考にしながら春夏の畑に思いをめぐらせていると、ストーブのない作業場で足が凍りそうになるのも忘れるくらい没頭してしまう。それくらい楽しく、また慎重に計画を立てないと、あとあとに響く大事な仕事でもある。「穫れ過ぎて(^_^)!」と、忙しくなる日を心待ちにしながら、今日も畑に行ってきまーす!

 

塔原生産者・堀田直子(2011年1月22日)



 



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