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近年、毎年のように夏の日差しがきつく、気温も高くなってきています。これは、人間にとってもつらいことですが、動植物にとっても同じようにダメージがあります。
野菜には、水・温度・光が必要不可欠ですが、それらも必要以上に摂取すると障害が起こります。夏野菜といえども、夏の厳しすぎる日差しや気温で、様々な障害が起こるのです。
一般的な夏野菜であるきゅうりとナスを例に、よく見られる障害について簡単にご説明します。
きゅうりは高温に比較的強く、ナスは弱いといわれていますが、最高限界温度はきゅうりもナスも35℃です。だいたい30℃以上になると、実を付ける前に花粉の機能が低下してしまいます。これは、劣悪条件によるストレスが要因と思われます。
そのため、きゅうりは不整形果や短太果、くびれ果になりやすくなります。また果実では、曲がり果や先細り、先太り果、肩こけ果などになりやすくなります。土壌の質や肥料・微量要素の影響によって、身が硬くなったりもします。
曲がり果
ナスの場合は、昼夜の高温によって硬くなったり、つやがなくなったり、体内生理の異常による肉質劣悪化が起こります。また、高温多湿の条件下では、ヘタが枯れてしまうことがあります。
以上の主な障害以外にも、たくさんの症状があります。いずれにしても、日差しがきつく、気温が高すぎると様々な障害が起こるのです。