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有機生産者をとりまく状況から有機野菜の活用方法まで、
幅広い話題でコラムを掲載していきます。

あいのう料理教室を終えて(前編)

大阪愛農食品センター
代表取締役社長槇本清武

 

料理と言えば一番身近に感じるのが家庭料理です。おふくろの味と言われるものです。以前は母から娘に、姑から嫁にとその家の伝統の味が受け継がれてきました。最近、家庭では娘に料理を教えるとか、我が家の味を伝えるとかそう言った食に対する考え方に変化が起こり、家庭で食に関わるというか占める割合が低くなってきていると思います。その理由の一つが調理された食品や惣菜などがすぐ手に入る便利な時代になったということです。調理した物を購入するほうが結果的に安くつく事もありますし、働いて金を稼ぐ立場から考えると、料理をすることに使う時間とエネルギーも見逃せません。しかし費用の事を考えると、必要なときに必要な物を必要なだけ購入することが、食材を余らせることもなく、また冷蔵庫の管理に煩わされることもないし、無駄もないということになってきます。


★外食で健康が守られるか

 私はこの一年半大阪に滞在している間、1週間のうち3日(7食)は外食を頂きます。週の三分の一が外食となります。あまりいい状態とはいえません。一般的に外食産業は事業としてやっているわけですから、利益を上げなければやっていけません。どうしても仕入原価を下げる努力をして、より多く稼ぐようにする次第です。決していいものを使っているとはいえません。一時アメリカで、チャイニーズレストランシンドロームということが言われたことがありました。化学調味料を大量に使った中華料理を食べたお客様に、健康被害が出たためでした。私がオーガニックレストランを始めたのは、有機農産物の普及を目指すとともに、マクロビオティックの考えを取り入れた健康的な調理法も知って欲しいという願いもありました。本職(プロ)ですからできるはずなのです。


★価値観の変換

少しでも長生きしたいと思うのは私だけではないと思いますが、どうせなら健康でその上長寿を全うしたら、この上ない幸せではないかと思うのです。そのことがいわゆるマクロビオティック(大いなる長生法)なのです。食事に金と時間をかけるのか、医療費に金と時間をかけるのか、人生にとってどちらが大切なのか考えなくてはなりません。そして自分の健康は自分で守らなければならないのです。家族の健康は主婦が守らなくては誰も守ってくれません。


★家庭の食事はお母さんが主導権を持つ

 自然界では、親の後に子がついて行き、親が食べるものを子が食べます。長野の湯田中温泉の野生猿、熊本の水前寺公園の池の鯉に奇形が現れて問題となったことがありました。南紀椿温泉の野猿公園には「猿にえさを与えないで下さい。猿が病気になります。」と言うような意味の立て看板がありました。入園するときには食べ物を持って入ることは出来ません。野生の動物は人間が食べている菓子を食べて、病気になるからです。現在はもう改善されたと思うのですが、30数年前にはそのようなことがありました。


 人間は時代が進むと共に親が食べていなかったものを子供が食べます。他の動物に見られない、人間であるが故の行動です。日本の長寿村が短命村になった理由がそこにあるのです。家庭で「○○ちゃん今晩何が食べたい?」と言って子供に相談したら、子供は自分の好きな物食べたいものを言います。お母さんは家族の健康のことを考え、子供に選択権を与えるのではなく、毅然として自分で決め、従わせることが大切です。たまにリクエストをもらうのはいいのですが、お母さんが主導権を持つことが大切なのです。


(後編に続く)


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