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有機生産者をとりまく状況から有機野菜の活用方法まで、
幅広い話題でコラムを掲載していきます。

あいのう料理教室を終えて(後編)

★有機農産物の優秀性

 今の野菜の栄養価は下がっています。一部品種改良によって栄養素の増えたものもありますが、多くは下がって来ています。一例をあげますと1950年には100g中150mgあったほうれん草のビタミンCは、2004年には35mgに下がっています。同様にさやいんげんのビタミンCは10mgが8mgに、小松菜90mgが39mgに。鉄分では、ほうれん草13mgが2mgに、にら19mgが0.7mgに。カルシウムでは西洋かぼちゃ56mgが15mgに、小松菜は上がって25mgが170mgに(品種改良によるかも)。(出所:夕刊フジ平成16年9月14日の記事。科学技術庁の最新版(2005年第5訂) 「日本食品標準成分表」野菜の栄養素の変化より抜粋)
 この原因については、野菜の栽培方法が変わったことが考えられます。慣行栽培(現在一般的に行われている農法)で使う農薬や化学肥料による土壌の疲弊が理由としてあげるといえます。また施設園芸の中でもハイポニカなどの溶液栽培、工場の中での人工的に電灯をともしての栽培など、これらの市場占有率は有機農産物よりも多いと言われているのです。土から離れた栽培形態は土壌に含まれるミネラル成分が減少するのは当然なことで、このような不自然栽培は人間の健康に益をもたらすことは薄いと思われます。
 


★死の農法から生の農法へ

 慣行農法は一般市場出荷が主体で、規格、外観で勝負です。目に見える部分を重視します。その為には病虫害の防除が重要で、虫や病気が発生する前から農薬を使用する場合も多く、出荷日の3日前くらいまで散布されている例もあります。野菜も種をまいてから成長を促進するために化学肥料を使用し、生育を揃えるためにも化学肥料の助けを借りています。病気や虫は害をなすものとして駆除の対象となります。草も生えない虫もいない、それこそ死の農法と梁瀬先生(*)の言われたように、慣行農法では作物を育てるのに害をなすものは全て殲滅しなければならなくなるのです。

 一方、有機農法とか自然農法などは「共生」と言う言葉が使われ、虫も草も共存できると言う考え方です。「足跡が最高の肥料」と言われてきたように、作物に聞きながら愛情を持って育てている、生命を大切にする農法であると思います。


 本来の有機農法は化学肥料の代わりに有機質肥料を使うというより、土から出たものを土にして返すという、農地にいる微生物の力を活用しての土作りを目指します。健康で生命のある土壌から健康な作物が育つという生命循環型農法と言えます。

 

(*)1959年世界に先駆けて農薬の害に警鐘を鳴らした故梁瀬義亮先生。


★最近読んだ本「ガン患者は玄米を食べなさい」

 正食協会の機関紙「むすび」に紹介されていました。伊藤博士とムソーの岡田社長の対談形式の物でしたが、玄米を高熱高圧滅菌器を使用して加熱処理をした後で、熱水抽出したものを使用したらガンの阻止率が上がった。ということが書いてありました。煎り玄米を焚いて食べる方法を提唱されています。料理教室では度々煎り玄米を作りました。応用として炊き込みご飯、キッシュグラタン、スープにも使いました。煎ることによってセルロースの皮が破れ、栄養が吸収され易くなりますし、ガンの阻止率が上がる、つまり抗ガン効果が現れるのです。料理教室では深い意味も知らずにやっていましたが、このようなことがあったのです。マクロビオティックの料理法を、これからも続けて行こうではありませんか。この一年、共に学べてきたことを感謝いたします。有り難うございました。


大阪愛農食品センター
代表取締役社長槇本清武


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