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有機生産者をとりまく状況から有機野菜の活用方法まで、
幅広い話題でコラムを掲載していきます。

ウイークリーに載せている農産物について

大阪愛農の有機農産物について

会員の皆様の中から、ウィークリーの記事を見て「大阪愛農でも有機じゃない野菜をたくさん扱うようになってしまったのですね」と問い合わせを頂いたようです。今、「有機」という表現は大変難しくなりました。有機JAS法のおかげで、有機という言葉は勝手に使うことが出来ないのです。

「有機認定農家の、有機認定圃場で、有機JASの認定基準に則って栽培し、格付け担当者が確認をして有機JASマークなどを貼付して出荷したもの」

 

それ以外は「有機」と言えないのです。

違反すれば1億円以下の罰金、1年以内の懲役という厳しい罰則があります。

このように厳しい基準があり、現在、有機認定農家は全国に約4,000軒しか在りません。

有機農産物の市場占有率は約0.16%です。

有機農産物がどんなに大変なものであるかご理解いただけるかと思います。

 

大阪愛農で取り扱っている野菜の情報は、予め立てた生産計画に基づいてウィークリーに記載していますが、有機としてお届けできるか否かは、入荷してみないと判らない場合もあります。

 


 


有機認定農家について

高知の井上正雄さんは有機認定農家です。

京都の松本敏雄さんと堺市の神田茂雄さんは有機認定農家でしたが、一度も有機の格付けをしないで 出荷されていました。有機として出荷しないのであれば、認定にも費用の負担がかかりますし、神田さんも83歳というご高齢にもなられ、あまりご負担をかけ ても大変なので有機認定をご辞退いただきました。

 

栽培内容は「有機」を続けておられますが、有機野菜として扱えないのです。

松本さんはこれから出荷のキャベツについては育苗培土を使用されています。

培土に化学肥料の成分や農薬が含まれている可能性はあります。

 

有機栽培でも一般の苗を購入して栽培しても有機と言えるのですが、自分で栽培する場合は化学肥料の成分などが入っている可能性のある育苗培土を使うと有機と 認定できないのです。一見矛盾に感じますが、判っていてあえて使うことは、自分で科学肥料使用を選択したということになり、認められないのです。購入苗に ついては今後も議論が起こるものと思われます。

 

その他、ウィークリーに「特別栽培」と記されている生産者では、岸和田の尾崎幸弘さんは農薬、化学肥料は使用しないという姿勢をとっておられます。早期に出荷のトマトは自然では受粉が出来ないので、人工授粉です。蜂などの代わりにトマトトーン(*)を使用されています。

 

また尾崎さんは、自家採種と苗作りにこだわっておられます。

愛知の神藤敏幸さんは1月から2月に出荷するキャベツの場合、苗のとき化学農薬を1回使用と、有機で認められている微生物農薬を1回使用されていますが、栽培初期のみでその後は使用していません。セル苗(**)の場合の苗作りのとき化学肥料の液肥を使われていますが苗のときだけです。

 

広島の東城町の野菜については、「農薬は使い方もわからない。化学肥料を使うと農薬も使うようになるので使っていない。」と聞いています。

 

(*)トマトトーン
トマトやナスの着果を増進する植物成長調整剤。水で薄め花房が濡れる程度に噴霧して使います。
魚毒性はA類相当(通常の使用で毒性は認められない)
人畜毒性は普通物(毒物にも劇物にも指定されていない)

(**)セル苗(セル成型苗)
市販されているコーヒーフレッシュより少し大きいくらいの容量のポットが蜂の巣のように区切られたトレーです。その中に土を入れ種を蒔きます。定植用の機械が開発されていて苗の植え替えの省力化が図られています。土壌分が少ないので、苗の生長とともに養分不足になり液肥が必要となるのです。


有機認定農家の調査について

有機認定農家は認定機関の実地調査(監査)が年一回あります。

認定機関である(社)全国愛農会の検査員は厳しく審査することで有名です。

圃場一枚一枚丁寧 に調査して完璧な監査を行います。

有機認定を受ける前からお付き合いのある農家さんとは、認定の有る無しにかかわらず長年の信頼関係から、センターは取引をしています。農薬や化学肥料などの使用については生産者からの申告をそのままお伝えしています。もしご心配な点、不信や疑問などありましたらご遠慮なさらずにセンターにお問い合わせください。

 

(センター・槇本清武)


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