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樫山農園訪問レポート

高品質かつ多収穫を実現している農家さん

 先日、生産者旅行で徳島県の樫山農園を訪れました。

協力農家の樫山氏(とくしま有機農業サポートセンターを卒業)が圃場の説明をして下さいました。
37才と若い生産者様ですが、農業に対する知識の詰まった方でした。この農園の大きな特徴は農業が企業としてしっかりした利益を得ているという所です。「JAS認証を取得する労力と手間、資金をかけずに農薬不使用・無化学肥料の野菜を作り、(小松菜)198円の売値ではなく、158円で販売できるこだわりの野菜を作る。消費者の方が喜ぶ物を作る」小祝農法(生態系調和型農業=BLOF)理論を駆使し高品質かつ多収穫を実現している農家さんです。大規模農家として成功されています。

 「BLOF理論を使えば、草取りをしなくても、化学的な有機物質で草を押さえる事ができる。米ぬかをまくとかという手間がかからない。数種類の野菜を作り1年中ハウスを休ませない。ハウスを休ませるのはハウスを日光による高温消毒をする時だけ。

 BLOF理論により、連作障害は起こらない。年に1反×5回を50町(500反)作る為に科学を用いる。特別栽培の農産品はネオニコチノイドを使わない。米は減農薬で色彩選別機で飛ばして1等米にしている。」樫山氏は就農して14年。米とトマト作りから農業を開始された。

 


「科学により省ける手間を省き、収穫量を上げる」

  トマト作りにはトマトーンは使用しておられます。「以前は蜂を飛ばしていたが、自然授粉をするとトマトの種ができ、種に栄養を与えるために種の周囲にゼリーのような物質ができる。この物質が酸味を持っている。またそのゼリーのグシュッとした食感を消費者様が嫌う。トマトーンを使用すると種なしになる。果肉だけになるので食感が良く甘みを強く感じる。ホルモン剤であるトマトーンを使用することは、と考える事もあるが味が全然違うので、消費者様のニーズにお応えしている。水を切って14度まで糖度を上げることもできる。桃太郎も8度まで上げている。トマトは農園の社長が脱サラをして農家を始め、20年前から高糖度のトマトの養液栽培を日本で始めて開始した。夜盗虫が発生すれば納豆菌を散布すれば夜盗虫が浸透圧で駆逐できる。」と、豊富な知識としっかりした企業理念を持っておられました。トマトやほうれん草、小松菜について塔原の生産者や堺の生産者からたくさんの質問がでました。

 大学では建築学科のご出身で、ご実家の農業を継ぐ為に、ただ何となくではなく、そこにしっかりとした収入を得るために農業をするという強い意志をお持ちです。この研修旅行で実感したことは「農業は儲かる」ということであり、「科学により省ける手間を省き、収穫量を上げる」そのためには、常に学習し、実証する。手を抜かずに農業をすることに全力を尽くすことが成功への道であると言う事です。今回、研修させていただいた農家の方々の圃場は整備が良く、美しく、ゴミ1つ、雑草1本も生えておらず、お二人とも農業に対する強い執着と愛情を持っておられる姿に何度も鳥肌が立ちました。

 樫山氏の「小祝農法ならばこれはできる。しかしJASにはこだわらず、健康な畑で安全な物を安価でお届けする」という言葉と、宮下氏の「農業は神秘、一生勉強。美味しい物を作りJAS認証を受ければ、少しばかり価格が高くても、必ずお客さんはリピーターになる。売ってくれと言いにくる。」と言う言葉は両極であるようで、基本にはお客様に対する熱い強い思いがあります。「美味しいと言ってもらうこと」対する強い思いを感じた2日間でした。

 
センター代表 宮脇


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