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有機生産者をとりまく状況から有機野菜の活用方法まで、
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有機JAS年次確認調査報告2012

今年も調査の季節がやってきました!

今年も地元生産者を中心に「有機JAS年次確認調査」(有機JAS監査)が行われました。監査は有機の認定を取得している生産者が、国の定めている基準にしたがってきちんと有機的な栽培をおこなっているか、認定機関の確認を受けるもので、毎年一回行われます。大阪愛農食品センターには、グループで認定を取得している生産者と個人で認定を取得している生産者がいますが、今回はセンターが責任者(生産行程管理責任者と格付責任者)となっている生産者グループの監査でした。認定機関は(社)全国愛農会で、第三者的立場から厳密な監査をして頂きました。

 

 雪の塔原で圃場調査
 


確認調査って何をするの?

有機農産物の生産計画、運用、実績、監査まで

1.計画 その年度の生産計画書をほ場(畑)毎に作成する
・生産予定の野菜と栽培スケジュールを記入
・施す肥料の内容と量を記入
・除草の方法を記入
・機械類の管理の方法を記入
       ↓
2.運用 実際に栽培した記録をほ場(畑)ごとに記録する
・日付まで記入。耕うん、施肥、除草、播種、収穫など
       ↓
3.実績 出荷する時に「有機農産物」と「格付」をし、
 その全ての記録を残す
・有機の基準に沿った栽培方法をしたという確認をして、 
 格付け記録に記入
・有機JASマークを貼付
・有機JASマーク付きで出荷した数量を管理表に記録
       ↓
4.監査 その年度の栽培が、正しく行われたか、実態と
 記録を対照する
・1.の計画書は、農水省の基準に基づいて当初グルー
 プ内で作成した規程にそって正しく作られているか?
・2.と3.、および畑の状態は、1.の計画書に則っているか?
・実績はモレなく、大きな誤差なく記録されているか?
 


ここがポイント!

 特に重要なのが計画書と実績の管理です。肥料など栽培のための資材は、計画に無い物は使用できません。センターのグループ内規程では、予定していない資材を使用する場合は、その資材の安全性を愛農会で確認した上で、グループ内規程と計画書を変更し、ようやく使用できるということになっています。また、実績の記録では、有機JASマークの枚数管理が重要になってきます。生産者によっては1年間で万単位でシールを使用しますので、格付出荷記録上の使用枚数と実際に手元に残っている枚数をぴったり一致させるのは難しいことです。日々の仕事の中では「うっかり」ということも起こりえますが、この誤差として許されるのが、年間の使用枚数の1%。それ以上異なると監査の結果「指摘」を受け、管理方法の改善を求められます。
 


池田文雄さん宅で記録の調査
出荷した伝票類と、圃場ごとの栽培記録と、有機JASマークの使用日等の整合性等を確認します。


有機JAS認定をうけるために

 生産者は日々、畑にでて土を耕したり、野菜の手入れをしたり、収穫物を荷造りしたりしています。そんな作業の現場に大事な記録表をもって出て、そのつど記入するというのは事実上困難です。そこで、夜、一仕事終えてから記録することになりますが、一日の作業を思い出しながら記入するのはなかなか大変なことのようです。さらに、塔原のように、小さく区切られた畑があちこちに散在し、しかも一つの畑に何種類もの野菜を植えたり、また出荷時期の調整や日照条件などの違いによって、同じ種類の野菜でも播種から収穫までの時期の違いがあるなど、栽培行程の記録方法はかなり煩雑になります。

 
小谷寿一さんの保管庫にて
農薬や肥料、有機JASマークの管理が適切に行われているか等を確認します。


 生産者の皆さんは、このような煩雑なことにも関わらず、日々作業に勤めておられます。私はこの監査に同行するようになり3年目を迎えますが、一昨年よりは去年、去年よりは今年と、年々記録の精度が上がってきていて、今年は生産者の皆さんが慣れたこともあってか、とてもきっちりなされていて、監査の方からも「よくできています」とのお言葉を頂きました。なかにはこの記録表とは別に、生産作業日誌といった感じで日々された内容や天気を書かれている方もいらっしゃって、がんばりが伝わってきました。

 

 山下善樹さんの圃場調査

 

 


 


ただいま結果待ち

1月25日は和歌山の柑橘生産者を中心に小谷寿一さん、山下善樹さん、森下宣幸さん、西川満重さんの4名の監査を行いました。1月26日・27日は、岸和田の柑橘生産者である池田文雄さんと塔原生産者11名。1月28日はセンターにおいて、この3日間の整理とグループの責任者としてどんな指導やフォローをしてきたかの確認をしましたが、今年も監査はスムーズにすすみ、とくに大きな指摘事項はないようです。来年度も引き続き、上記生産者の有機認証は継続され、有機農産物をお届けすることができる予定です。

 

【報告:センター・杉本】


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