4月22日から24日の3日間で、長野県のりんご農家さんと静岡県の有機の茶葉を栽培されている葉っピイ向島園さんを訪問してきました。
私は加工品を担当しておりますので、葉っぴい向島園さんについて書かせていただきます。
静岡市内から高速道路を使わずに約1時間で到着したのですが、秘境に茶畑が広がっているのを想像していたので、少し意外な感じがしました。茶畑のすぐ後ろは山で澄んだ山水が湧いており、わさびや長芋が自生しているそうです。
春なので花が咲いているのかなと思いましたが、葉っぱだらけでした。お茶は椿科に属するそうで、花は10月頃に咲くとの事でした。加工場の入り口に土器の写真が飾ってあったのですが、理由を聞いてみると向島園さんの加工場の下から縄文式土器や弥生式土器がきれいな形で出土したとの事でした。
出土した石器は当時祭事に使われていたようで、その昔この場所で縄文時代に祭事が行われていたそうです。
一般的にお茶の木は挿し木栽培ですが、それはクローン栽培をしている様なもので、成長すると実から植えた場合と比べて木の生命力に大きな差が出るようです。
先代の園主さまは挿し木栽培でも出来るだけ実生に近い栽培方法をとり、挿し木を一節一葉まで小さくして栽培する方法をとられました。茶畑の中に葉っぱ一枚を挿すので強い風が吹いたり、鳥につままれればやり直しで、そんなことを繰り返しながら15年の歳月を掛けて現在に至るそうです。お茶に対する並々ならぬ情熱を感じさせられました。
木を密集させた状態で栽培するのが一般的ですが、向島園さんでは木の間隔を広げ、ストレスをかけず木がのびのびと育つ環境を整えておられます。
葉ッピイ向島園さんの栽培方法 一般的な栽培方法
幹はかなり太く、切ると年輪があるそうです。また根も深く張っているそうで生命力に満ちた木でした。
そうする事で栄養価や抗酸化力の高い、お茶本来の力を発揮してくれるのだそうです。
お茶の消費量は年々減少しているそうです。スーパーやコンビニに行けば色々な種類のペットボトル入りのお茶が並んでいて目を引きますが、ふと考えると高いなあと感じます。
我が家は子供が3人いるので、毎日やかん2つ分のお茶を飲むので妻ががんばって作ってくれています。
中学生の長女に聞くと、水筒ではなくペットボトル入りのお茶を持ってきている生徒が多いようです。
共働きの家庭が増え、母親は仕事に家事にと忙しくされていると思います。
お手軽ですが不経済な気もしますし、ペットボトルのお茶を「はいっ!」と渡すより、家でわかしたお茶を持たせた方が子供も親の愛情を感じるのではと思いました。
MD部 廣井