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有機生産者をとりまく状況から有機野菜の活用方法まで、
幅広い話題でコラムを掲載していきます。

小祝政明氏による有機農法勉強会

値段は高いけど有機野菜って何がそこまでいいの?

 有機野菜の需要が増える中、生産者とその流通に携わるものが今もっとも答え(応え)なければならない消費者の質問はなんでしょうか、という問いかけを皮切りに小祝政明氏による有機農法勉強会がスタートしました。

 “値段は高いけど有機野菜って何がそこまでいいの?”という消費者の目線に立って作り、売ることの大切さはセンターとしても日々感じていることです。野菜をご購入いただくお客様の大半は女性であり、これからの有機野菜は安心安全以上のセールスポイントが求められます。お子さんに、旦那さんに、美味しくて栄養のあるものを食べさせたい、それもなるべくお手頃な価格で、という消費者の本音に応えられる有機野菜を提供することが有機農業を日本に広めていく鍵です。

 近年では付加価値として特に栄養価の部分が見直されています。有機野菜が必ずしも、慣行栽培野菜より栄養価が高いわけではないという研究結果が上がってきている中、より栄養価の高い有機野菜を輩出すべく、毎年徳島にて開かれるオーガニックフェスタではここ数年、全国栄養価コンテストというものが行われています。栄養価が高くなると、糖度なども比例して上がるため、甘みが増し、味も良くなる傾向にあるそうです。例えば昨年の小松菜部門で1位を獲得した有機小松菜は抗酸化力にして全国平均の約6倍、ビタミンCは約4倍、糖度も約4倍もあり果物のような甘さだったとのことで驚きです。(現在野菜セットを納品いただいている池上農園さんも小祝先生に学ばれ、同コンテストにて優秀な成績を収められています。)

 


美味しくて、栄養価の高い有機野菜を作る

では、どのようにすればそういった美味しくて、栄養価の高い有機野菜を作ることができるのでしょうか。味、栄養価ともに高品質で多収穫な有機農業を科学的に説明してくださいました。

 まず土づくりがなによりも大事です。根が倍伸びることができれば、栄養を倍吸収できます。そのため団粒構造を形成しふかふかで水持ちはよく、且つ水はけがよい土が理想です。そういった環境を作ったうえで、それぞれの作物に適した(つまりそれぞれ作物が必要としている)微量要素、ミネラル、養分を適切に補っていく施肥設計を行っていくことができれば病虫害に強く、栄養いっぱいの美味しい野菜ができるといいます。食べ物が人間の体を作り、体調、健康に影響を及ぼすように、土に含まれる養分、ミネラルが食物に影響を及ぼすわけです。特に興味深かったのはブドウ糖をため込んだ植物は余剰の糖分を油分として表面にだすそうです。よくみかん等を磨くとテカりを出すのはそのためですね。虫はこの油分を分解、消化する酵素を自分の体に持たないため、自然と寄り付かなくなります。根から吸われた成分が植物の中でどのような変化の仕方をするか理解し、それを最大限利用することで、高品質、多収穫の有機農業を実現していけるというお話は、これから生産にも力を入れていこうとするセンターにとってとても貴重なお話でした。

センターに納品いただいています、上野農園さんの圃場見学
 
 
MD部 農産チーム 杉本


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