
南米アンデス高原が原産と言われるトマト。インカ帝国で盛んに栽培されていて、大航海時代にヨーロッパにも伝わりましたが、ヨーロッパ渡来当初はもっぱら観賞用で、食用にはされませんでした。19世紀になり、トマトソースとしての利用方法が確立されてから、ヨーロッパ各地に広まるとともに品種改良も進み、料理に欠かせない野菜のひとつとなりました。
日本にはヨーロッパ経由で17世紀頃に伝わったそうですが、ヨーロッパで食用にならなかったのと同様、ものめずらしい観賞用植物のままでした。明治時代になって、酸味を弱めるなど品種改良が行われましたがやはり普及しませんでした。結局トマトが普及したのは、戦後日本人の食の洋風化が進んでからです。

現在ではハウス栽培が確立し、季節を問わず流通するトマトですが、やはり旬の夏の時期に地元から出荷されるトマトは、甘味が強いものや味が濃いものが多く、大阪愛農では人気のある野菜のひとつです。旨味成分を多く含むトマトは、生食以外にも煮込み料理などに使うと大変美味しいくお召し上がりいただけます。