現在では一般的な野菜として知られています。しかしセロリそのものの歴史は長いのですが、日本で普及するにはとても時間の掛った野菜でもあります。
セロリには全身の代謝を良くするカロチンと、ストレスに対する抵抗力をつけるビタミンCが含まれており、胃を健康に保ったり、血圧降下や鎮静などの作用があります。
セロリは表面に筋があるため、食物繊維がとても多く含まれているようなイメージがありますが、実際は100g中1.5gと大根やもやしなどと同じ程度で、野菜の中ではそれほど多く含まれていません。しかしセロリに含まれる成分にいろいろな作用が期待されており、日々研究されています。
血圧が上がった時は搾り汁にハチミツを加えて飲むと効果があります。
茎は肝臓の機能を高める成分が含まれているため、二日酔いで頭痛がする時に食べると効果的です。
また葉は茎の部分よりも栄養素が多いので、捨てずに調理に用いるほか、刻んで入浴剤として利用すると湯冷めしにくくなるなど、様々な活用方法があります。
またセロリの独特の香りには、肉や魚の臭みを取り除いて、口の中をさっぱりさせる成分が含まれおり、脂っこい料理のつき合わせなどにむいています。
また生で食べると食欲増進効果があります。
前述にも記載したとおり、セロリの独特の香りには肉の臭みを消す働きがあるのですが、古代エジプトではこの強い芳香が死体の悪臭を取り除くとして、葬礼用にミイラの首飾りとしてセロリが使われていました。また古代ギリシャではその芳香が魔除けになるとして祭りの日に部屋をセロリで飾ったそうです。
また古代ギリシャではヘラクレスのライオン退治の伝説からセロリは勇者の証しとして、競技祭が行われた折に、セロリの葉冠を授与していたそうです。
香りが強く、葉が青々としてパリッとしているもの。
茎が太く、肉厚で丸みがあって、内側の窪みが狭いものを選びましょう。
保存方法としては
葉と茎に切り分けて、葉は保存袋に入れたりラップなどをして、立てたまま冷蔵庫で保存しましょう。
また茎はコップに水を入れて、根元を差して保存しましょう。