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愛農NOAH35周年 安部司氏記念講演会報告レポート(前編)

「つくる人、売る人、食べる人のつながりを取り戻そう」

9月10日(土)大阪市立生涯学習センターにて、ベストセラー「食品の裏側」の作者であり、元食品添加物のトップセールスマンだった安部司さんを招いて講演会を催しました。センター職員も含め80人を超す参加者を前に、熱意あふれる講演をして下さいました。その内容をご紹介します。

安部司さんと山下社長と堀田理事長

(中央)安部司氏(右)愛農NOAH理事長 堀田新吾氏
(左)大阪愛農食品センター代表山下逸喜

公演中の安部司氏
 


今現在、1500種類を越す食品添加物が許可されています

加工品には添加物がつきもの。ヨーロッパが認めて、日本では許可されていない添加物もあります。添加物には、メリット(利益)とリスク(危害)があり、それを同時に考える必要があるのです。

添加物の働きと目的は
1.安い 2.簡単 3.便利 4.見た目が美しい 5.味が濃い

つまり、加工食品を安く製造することができ、簡単に保管して、簡単に売ることができ、いつでもどこでも便利に食べることができる。美しくおいしそうで、濃い味をつくることができる。製造する会社にとっても、流通の安全を保ち、かつコストを下げることが出来る。流通商店にとっても、いつでも欲しい食べ物を簡単に選べる。消費者とっ ても、メリットのある添加物だから広く利用されている。が、最終的に体に取り入れるのは消費者。リスクを知った上で食品の選択をしましょう。

<ひとつのアンパンにも何十種類もの添加物が使われています>
質の悪い小麦粉をふっくらさせるためにショートニングやイーストフードを7から8種類を投入。また、サンドイッチパンをしっかり立たせるためにアルギン酸エステルという添加物を用います。アンパンの餡は多くは中国産。大豆、砂糖類で増量させます。自分で作らないで今すぐ食べたいものを食べられるメリットと、添加物 を取るリスク。それを意識することで、夕食は自分で食材を買ってきて手作りしようと思えるはず。一食すべてを加工食品でまかなおうとすると、200種類 位の添加物を取ることになるのです。


「危険性が立証できないものは安全」という怖さ

添加物の安全性検査は、1種類の添加物について、毒性がないかどうかをネズミを使って調べます。何十年も使用してきて、危険性が問われるようになった添加物もあります。一例として、キャンディの赤色を出すタール系色素が発達障害の原因であることが最近わかりました。また、何種類もの添加物を同時に体に取り入れた際の害については研究されていません。たくさん取り入れると、リスクが高まる。購入時にどれがマシかを食品表示で確かめるように。ただし、表示には「一括表示」 「表示免除」というシステムもあり、使用されているすべての添加物が表示されるわけではありません。一般家庭の台所にない原材料はすべて添加物と判断しましょう。

<コンビニ弁当で豚に異常>
「手付かずの食べ物を捨てるなんてもったいない」と、コンビニで日々大量に廃棄される弁当を仕入れて母豚に与えた養豚場がありました。1週間で豚が変に太りだしました。コンビニ弁当はカロリーや油が多いのです。3週間目に180頭の子豚が生まれましたが、ほとんどが流 産・早産・先天性異常・虚弱児でした。養豚場の経営者はコンビ二弁当を与えるのをやめました。

<スーパーのおにぎりにも20種類もの添加物>
おにぎりになぜ添加物を使用するのか。それは古米、古古米、輸入米などのブレンド米を、ふっくらし たおいしい状態に1日半保つため。常温でも3日間腐らないためのpH調整剤、甘みをつけ、菌数を抑えるためのグリシンなども使用します。特に化学調味料(グルタ ミン酸ナトリウム、核酸、各種アミノ酸化合物等)、たん白加水分解物の表示に気をつけましょう。作られた濃い旨みに口が慣れてしまうと、野菜の甘みがわからな い舌になってしまいます。また、リン酸Naも、子どもは特に避けたほうがよいそうです。ミネラルを体外に出してしまうとのこと。また、体内に取り込むと骨ソショウ症の原因にな ると報告があります。

<市販のジュース飲料に要注意>
砂糖の代わりにジュース飲料などに使用されている「ブドウ糖 果糖液糖」は、ほとんどアメリカの遺伝子組み換えのトウモロコシが原料。広大な畑に飛行機で農薬をまくようなところで育てられた安いデンプンからつくられ たものです。元から液体で扱いやすいので飲料メーカーなどによく利用されています。これはブドウ糖なので点滴のようにすぐ体内吸収されます。しかも、同じ量の 糖分を砂糖で作れば、甘ったるくてとても飲めないようなものなのですが、香料や酸味料などの添加物を加えることで、どんどん飲めてしまうものになります。急性の糖尿病や、ペットボ トル症候群が増えているのです。


化学物質とのつき合い方

メリットとリスクなど説明する安部司氏

化学物質とのつき合い方
1.メリット(利益)とリスク(危害)を同時に考える。
2.二者択一の覚悟


化学物質からは、メリットとリスクが同時にもたらされる。それを意識して選択する事が「覚悟」です。

化学物質を調合中の安部司氏

化学物質を“調合中”の安部司氏。
冗談を交えながら、化学物質を手際よく混ぜていかれます。化学物質を混ぜただけのものでも、食べる人がそれを食品としているのであれば、この様子は“調合中”ではなく、“調理中”と表現するべきでしょうか。

何十種類もの添加物

何十種類とある添加物が机の上にずらり。これらの薬品を使って“料理”された“食品”は、その場で参加者の皆さんに回覧されました。回ってきた食品は、私たちが食べたり飲んだりしたことのあるインスタントラーメンやジュースそっくり。とてもショックでした。

(後半へ続く)


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